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お知らせ
フィラリア予防について
ノミ・ダニに続き、4月からフィラリア予防もはじまります。
・浦和にもフィラリアは存在する
・重症なフィラリア症(右心不全、肺水腫)の手術ができる病院が少なく感染・発症すると大変
・ただ、昔と違って今は良い予防薬がある
これらについて改めて説明します。
特にワンちゃんの飼い主さんは、一度お目通しください。
数年前、当院のすぐ近くの住宅地(別所・岸町)でフィラリアに感染したワンちゃんが見つかっています。
フィラリア症。まるで過去の病気のように感じてしまう方もいるのではないでしょうか・・・感染犬が見つかったことで、この浦和地域の蚊もフィラリアの幼虫を保有していることが明らかになりました。
フィラリアは感染犬を吸血した蚊によって感染が広がっていきます。
この地域で1頭発見されたということは、他にも複数頭の感染犬が潜んでいる可能性があることを意味しています。
万一、フィラリアに感染しても初期であればお薬で対応できます。
ただ、重症化(心臓に寄生し右心不全を起こします)してしまったフィラリア症は手術が必要になります。
昭和・平成の時代には比較的よく行われていた手術でした。
ぼくが知る限り、感染犬の頚静脈から『特殊な器具』を挿入し虫を心臓内から吊り出す手術が最も一般的です。
幸か不幸か・・・近年は昔と違って重症なフィラリア症が稀であるため、この特殊器具を持っている病院自体が非常に少なくなってきています。
院長が4〜5才の頃に飼っていた犬はフィラリア症で亡くなっています・・・
ある日の夜、犬を見た家族が首を横に振って「ダメだった・・・」と言っていたことを今でも覚えています。
残念ながら当時は良い予防薬がありませんでした。
近くに動物病院もありませんでした。
今は研究が進み、良い予防薬があります。
フィラリア症は適切に予防ができていれば怖い病気ではありません。
今年も4月末から月に1度のフィラリア薬の投与をお願いします。
なお、予防薬投与の前には血液検査でフィラリア陰性を確認する必要があります。ご来院時いつでもできます。
また、フィラリア検査時の採血で健康診断も可能です(ご希望時はご飯を抜いてきてください)。
蚊を見かけたらフィラリアにご用心!
よろしくお願いします。